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キャラクター編集-スカートの設定

提供者 : セルシス    更新日 : 2015/06/30   
閲覧数 : 16252回 総合評価 : 5件

キャラクター編集-スカートの設定

解説に使用したバージョン CLIP STUDIO COORDINATE v1.0.1
スカートネットと衝突立体を使用したスカートの設定を解説します。

スカートの設定解説用のサンプルデータです。
・サンプルデータ girlA_all.zip (girlA_all.fbx)
※当サンプルデータに関するユーザー様へのサポートは行っておりません。
※サンプルとして提供する3Dモデルデータの転載、再配布は禁止します。

[1]モデル読み込み
[2]スカートの設定
[3]スカートの選択
[4]スカートの形状設定
[5]衝突立体の設定
[6]動作確認
補足 CLIP STUDIO ACTIONでのスカート設定

[1]モデル読み込み

[ボディ]パネル下部の[追加]ボタンをクリックして、サンプル「girlA_all.fbx」を選択し、モデルをステージに読み込みます。





[2]スカートの設定

[ボディ]パネルで対象のキャラクターのレイヤが選択状態であるのを確認した上で、[スカートを設定します]ボタンをクリックします。



[キャラクター編集-スカート設定]画面が立ち上がります。



[3]スカートの選択

[スカート選択]パネル内で、スカートのマテリアルのみにチェックを入れて、ステージにスカートのみを表示します。



POINT マテリアルの切り分け

[スカート選択]パネルにて、スカートのマテリアルのみにチェックを行うには、モデルの制作段階でスカートのマテリアルの切り分けを行う必要があります。 今回のモデルでは、下図のようにマテリアルの切り分けが行われており、切り分けがそのまま[スカート選択]パネル内の項目として表示されることになります。



スカートとスカート以外のマテリアルの切り分けを行っていないモデルにスカート設定を行うと、スカート以外のパーツがスカート設定の影響を受けることになり、意図しない変形の原因となります。

■太ももとスカートのマテリアルが切り分けられていないモデルに、スカート設定を行った場合




完了したら [次へ]ボタンをクリックします。



[4]スカートの形状設定

スカートの衝突立体を設定していきます。緑色の[スカートネット]が表示されますので、下図赤枠の[スカートの座標]パネル内の数値を変更して、スカートの形状に合わせて[スカートネット]を変形させます。



[スカートの座標]パネル内の項目、[スカート上部]、[スカート中部]、[スカート下部]の値を変更すると、[スカートネット]の上部、中部、下部の形状を変更することができます。



[位置]の[x][y][z]の値を変更することで、[スカートネット]各部位の位置を変更することができます。



[幅]の[x][z]の値を変更することで、[スカートネット]各部位の幅を変更することができます。



[傾き]の[x]の値を変更することで、側面(x軸)視点からの[スカートネット]各部位の傾きを変更することができます。



POINT 視点の変更

■回転
ステージ内で[クリック]+[ドラッグ]

■前後の移動
ステージ内で[右クリック] + [ドラッグ]
もしくは[Shift]キー + [ドラッグ]

■上下左右の移動
ステージ内で[マウスホイール] + [ドラッグ]
もしくは、Windows  [Ctrl]キー + [ドラッグ]
             Mac [command]キー + [ドラッグ]


[スカートの座標]パネル内の[スカート上部]、[スカート中部]、[スカート下部]の値を視点を変更して形状を確認しながら、調整していきます。





調整が完了したら[次へ]ボタンをクリックします。



POINT 適切にスカート設定を行うためのポイント

[スカートネット]はスカートと比較して全体的に少し小さめ、内側に作成することで、足の突き抜けを防止することができます。



下図、赤枠内のスカート ベルト部分はスカート設定を用いて変形させる必要がありません。スカート設定の影響を受けないように[スカートの座標]パネル内 [スカート上部]→[位置] →[Y]の値を調整することで、意図しない変形を防止することができます。



下図、赤枠内のスカート下部が正しくスカート設定の影響を受けるように、[スカートネット]をスカートより若干長めに設定しておきます。

[スカートの座標]パネル内 [スカート下部]→[位置] →[Y]の値を変更することで、[スカートネット]の長さを調整することができます。




[5]衝突立体の設定

スカート側の衝突立体の設定が完了したので、次に脚と腰の衝突立体を設定していきます。



設定が行える脚と腰の衝突立体は、下図のように5個あり、各衝突立体には対応したパーツのボーン名がつけられています。



表示されている衝突立体クリックで選択状態にすると[衝突立体の設定]パネル内[部位]に、衝突立体名が表示されます。



POINT 衝突立体の選択

衝突立体が選択状態であれば、[衝突立体の設定]パネル内[部位]のプルダウンを使用することで、他の衝突立体を選択することも可能です。




[衝突立体の設定]パネル内[部位]で、[leftupleg_bb_]が選択されているのを確認したのち、[位置][回転][幅][高さ]の値を下図のように変更していきます。





POINT 脚の衝突立体

脚の衝突立体に関しては、左右どちらかを設定することで、逆の脚のパーツにもY軸を基準として、設定の内容が自動的に鏡面コピーされ反映されます。




膝から下の衝突立体[rightleg_bb_][leftleg_bb_]は、設定の初期値でも問題はないので、今回は設定を変更せず、腰の衝突立体[hips_bb_]の設定を変更していきます。[衝突立体の設定]パネル内[部位]のプルダウンを使用して、[hips_bb_]を選択、もしくはステージ内の[hips_bb_]を直接クリックして選択します。



[衝突立体の設定]パネル内[部位]で、[hips_bb_]が選択されているのを確認したのち、[位置][回転][幅][高さ]の値を下図のように変更していきます。





POINT 適切にスカート設定を行うためのポイント

脚の衝突立体の設定

上腿、下腿ともに若干大きめの衝突立体で囲い込むように設定すると、スカートからの足の突き抜けを防止できます。

■衝突立体の[幅]
上腿部分は股に近いほど太くなっていくので、最も太い部分を囲い込むように設定します。



■衝突立体の[高さ]
脚を上げた状態も想定した[高さ]を設定します。



腰の衝突立体の設定
お尻を若干大きめの衝突立体で囲い込むように設定すると、スカートからのお尻の突き抜けを防止できます。




設定が完了したら [次へ]ボタンをクリックします。



[6]動作確認

脚を前後左右に動かして、脚がスカートから突き抜けていないか、スカート設定の最終確認を行います。問題がなければ[終了]ボタンをクリックします。



補足 CLIP STUDIO ACTIONでのスカート設定

CLIP STUDIO COORDINATEでのスカート設定では、スカートと脚、腰の衝突判定を設定しますが、スカートの材質の表現するような設定は、CLIP STUDIO ACTIONにて行います。CLIP STUDIO ACTIONでスカート設定を行った2cfcモデルを読み込むと、下図、赤枠内にてスカートの材質の表現に関係する[重力][活発さ][曲りバネ]の数値を変更することができます。CLIP STUDIO ACTION側で数値を変更することでキャラクターモーションに合わせてた適切なスカートの材質を設定することができます。



コメント
翠河 2014/03/31 19:31
勉強になります
博龍 2013/08/24 05:18
ありがとうございます
ライフイズゲーム 2013/07/26 12:33
ポーズスタジオについて詳しい説明を画像つきでしてくれるのはなかなかなかったので助かります