17.地面の描写(テクスチャを使用)

提供者 : セルシス    更新日 : 2015/06/29    作家 : 遠田志帆(えんたしほ)
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地面用にテクスチャを重ねます。テクスチャは、あらかじめストックしておいた画像を読み込みます。
地面に使用するテクスチャは、アクリル絵の具で作った画像です。このテクスチャで、地面のザラザラした質感を出します。

(1)テクスチャの読み込み方法は、7.テクスチャを使うと同じです。
キャンバスにテクスチャ画像を読み込んだら、テクスチャが読み込まれたレイヤーを、[レイヤー]パレットの一番下にある、「背景」レイヤーのすぐ上に重ねます。


(2)地面テクスチャを、遠近感を考えながら変形します。
[編集]メニュー→[移動と変形]→[自由変形]を選択し、赤いガイド線の四隅にあるハンドル(□)を動かして変形させます。


(3)地面テクスチャを重ねただけでは背景から浮いてしまうため、レイヤーマスクを使って背景になじませます。「地面テクスチャ」レイヤーを選択した状態で、[レイヤー]メニュー→[フィルタフォルダ化]→[マスク(全領域を表示)]を作成します。

[グラデーション]ツールの[ツールセット]パレットから[描画色→無色(線)]を選択し、描画色に黒色を指定してから、上から下に向かってグラデーションをかけます。
※レイヤーパレットのサムネイルでは、マスクのかかっている範囲(黒く塗った部分)が赤く表示されます。
※下図はわかりやすいように赤色で表示していますが、実際には黒色で描画しています。


テクスチャの上部分にグラデーションでマスクがかかり、下の方に地面テクスチャが残りました。


(3)地面に人物の影を塗っていきます。影の描画用に新規レイヤーを作成し、レイヤーの合成モードを[乗算]にします。
ここに、カスタマイズした[ふわ塗り筆]で影をつけていきます。
逆光や地面から浮かないように、必要に応じて人物にも影を加えていきます。


地面ができました。

 

作者プロフィール:遠田志帆(えんたしほ)  (サイトURL:http://www17.plala.or.jp/shiffon/

秋田出身埼玉在住のイラストレーター。主な絵仕事は壁井ユカコ「14f症候群」「NO CALL NOLIFE」、綾辻行人「Another」(角川書店)、柴田よしき「朝顔はまだ咲かない」(東京創元社)、「百合アンソロジーひらり、」(新書館)表紙等。「公式IllustStudioステップ バイ ステップ」(ワークスコーポレーション)でメイキングを紹介。

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