提供者 : セルシス    更新日 : 2015/06/29    作家 : 憂(ゆう)
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下描きができたら、その上に新規レイヤーを作成して本番の線を描いていきます。

ペンの設定では[ツールオプション]のパラメータを調整しますが、[ツールオプション]は初期起動時に選択したウィンドウレイアウトによって表示方法が異なります。

・ツールオプションが分離されていない場合
[ツールセット]パレットで設定を変更できます。[ツールセット]パレットで設定を変更したいツールセットをクリックで選択し、もう一度同じツールセットをクリックするとツールオプションが表示されます。
※表示されない場合はツールセットをダブルクリックすると表示されます。

・ツールオプションが分離されている場合
[ツールセット]パレットでツールセットを選択してから、[ツールオプション]パレットでパラメータを変更します。
※[ツールオプション]パレットが画面に表示されていない場合は、[パレット]メニュー→[ツールオプション]を選択してチェックを入れます。

また、本講座では[ツールセット]パレットから分離されていない状態で解説します。

1.主線用のペン設定

主線のペン入れには、[ペン]ツールの[ツールセット]から[G]を選択して使います。
基本的に初期設定のまま使用しますが、ブラシサイズのみ1~4pxの間で都度変更しながらペン入れをしていきます。

①[ツール]パレットから[ペン]ツールを選択します。
②[ツールセット]パレットから[G]を選択します。
③[ツールオプション]パレットのブラシサイズを1~4pxに設定します。

ブラシサイズは、スライダーを動かすか、または右横にある数値部分をクリックすると入力できます。

2.ペン入れ

下描きの中からきれいな線を選び取るような気持ちで細かく描きます。
ペン入れしやすいように、キャンバス表示を[拡大]や[回転]で調整します。
下図のような顔や髪などの細かい部分は、200%に拡大して描いています。

ペン入れ作業をしているときは、時々、[回転・反転/左右反転]機能を使ってデッサンの狂いをチェックしましょう。

■ショートカット(キーボードでの操作)

[手のひら]ツール [Space]キー
[回転]の一時切り替え [Space]+[Shift]キー
[虫めがね](拡大)の一時切り替え [Space]+[Ctrl]キー
[虫めがね](縮小)の一時切り替え [Space]+[Ctrl]+[Alt]キー
 
POINT
[回転・反転/左右反転]は、[表示]メニュー→[回転・反転]→[左右反転]を選択するか、またはツールバーにある[回転・反転/左右反転]アイコンをクリックして使用します。

※ツールバーのアイコンは、初期起動時などに選択するウィンドウのレイアウトによっては、表示されていないものがあります。その場合は、[ファイル]メニュー→[カスタマイズ]→[ツールバーのカスタム]を選択し、ダイアログで[回転・反転/左右反転]にチェックを入れると表示されます。

また、[回転・反転/左右反転]に任意のショートカットを設定することもできます。

ツールバーやショートカットの設定について詳しくは、機能解説!トラの巻「ツールバーをカスタマイズする」「ショートカットの使い方と登録方法」を参照してください。

3.構図の変形

デッサンのチェックで左右反転した際に、左上から右下に羽が流れる方が自然で収まりがいいような気がしたため、構図を左右反転した向きに変更します。

ペン入れ時に使用した[回転・反転/左右反転]機能は、キャンバスを一時的に反転表示させる機能なので、キャンバス自体を左右反転させる場合には、[編集]メニュー→[移動と変形]→[左右反転]を使用します。

キャンバスが左右状態でプレビューされます。[移動と変形プロパティ]ダイアログの[OK]をクリックすると、確定します。

線画が完成しました。

作者プロフィール:憂(ゆう)  (サイトURL:http://arcadia-art.com/index.html

群馬県出身、東京都在中。多摩美術大学グラフィックデザイン科卒。独特の色彩と装飾で構成されたイラストレーションを作成する。挿絵、CDジャケットデザイン、シンボルデザインなど幅広く活動中。

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