提供者 : セルシス    更新日 : 2015/06/30    作家 : JUNNY(じゅんにー)
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1.キャンバスの作成

(1)イラストを描くための新規キャンバスを作成します。[ファイル]メニュー→[新規作成]を選択し、新規作成ダイアログを表示します。
今回は、B5サイズで300dpiの画像を作成したいので、ダイアログの赤枠部分を下図のように設定し、[OK]をクリックします。

下絵の作成の段階では、ある程度解像度を落とした状態で描き、PCに負担がかからないように作業を進めます。

単位:px、幅:2953px、高さ:2079px、基準解像度:300dpi・横

 

(2)作成されたキャンバスに、アナログのスケッチブックに描いたラフをスキャンして、IllustStudioに読み込みます。

今回は、下図のようなイラストを描きます。戦国時代の荒武者のイメージで描いてみました。
ゲームや史実の若い武士はなんとなく紅い鎧を着ているイメージがありましたので、勢いで戦うタイプの荒くれものです。

[ファイル]メニュー→[読み込み]→[スキャン]を選択します。

(3)スキャンダイアログが立ち上がったら、使用しているスキャナのドライバに合わせてスキャンします。
※ここでは、スキャンする工程の解説は省きます。

(4)スキャンが完了すると、[処理選択]ダイアログが表示され、読み込み方式を2種類から選択できます。
スキャン画像を通常のレイヤーと同じように加工したいので、ここではラスターを選びます。

(5)アナログのスケッチブックに描いたラフ画像をIllustStudioに読み込みました。

(6)読み込んだ画像のレイヤーは、わかりやすいように名前を「ラフ画」に変更しておきます。
レイヤー名は、レイヤーの名前部分をダブルクリックするとキーボードで新しい名前を入力できます。

2.下絵の作成

(1)読み込んだラフ画の余計な部分などを[消しゴム]ツールで消し、線を少し整えたら、[フィルタ]メニュー→[明るさ・コントラスト]で線の濃さを薄くします。

ラフの線を薄くしたのは、ごちゃごちゃに荒れた線をスッキリさせるためです。
アナログで例えると、練り消しゴムでラフ画全体をうすーく消した感じになります。

(2)さらに細部をわかりやすくするために、ラフ画の上から[鉛筆」ツールのツールセット[シャーペン]などで、ざっと描き込んでいきます。
この作業は、ラフ画のレイヤーに直接描き込みます。

今回のイラストは線画を残さないタイプの塗り方で仕上げる予定なので、線のクリンアップやペン入れ作業はありません。

(3)細部が描き込めたら、「ラフ画」レイヤーの不透明度を30%くらいに下げます。

自分の場合、線画の色が濃いと、どうしても線に頼りきりで立体感のない仕上がりになってしまうので、線に頼らずに塗るためによく使っている方法です。

レイヤーの不透明度は、[レイヤー]パレットで変更します。不透明度を変更したいレイヤーを選択したい状態で、下図赤枠部分のスライダーを操作して調整します。

これでラフ~下絵の完成です。

次回は、下塗りの工程を紹介します。

作者プロフィール:JUNNY(じゅんにー)  (サイトURL:http://junny.sakura.ne.jp/

イラストレーター兼、漫画家をして活動しておりますJUNNYと申します。どうぞよろしくお願いいたします。

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