[4] パーツのモデリング①

提供者 : セルシス    更新日 : 2015/06/30   
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1. ピックガード(表)のモデリング
2. ピックガード外側のラインの作成
3. ピックガード内側のラインの作成
4. ピックガードの材質設定
5. ラインに面を貼る
6. ポリゴンの流れの調整
7. 面に厚みをつける
8. エッジの処理

1. ピックガード(表)のモデリング

 

ピックガードも、前回のボディと同様の工程で作成していきます。
ピックガード(表)のモデリングには、2本のラインが必要となります。
まず、下絵をトレースしながら外側のラインからを作成していきます。

2. ピックガード外側のラインの作成

 

(1)[オブジェクト]パネルの[新規]をクリックし、「obj4」を作成し、「テンプレート」の表示をONにします。

 

(2)[F3]キーを押して視点を正面に合わせ、ホイールを使用して赤枠内に視点を合わせます。

 

(3)[コマンド]パネル→[面]から[面の生成]をクリックし、[面の生成]パネルで[辺]をクリックします。

 

(4)ピックガード上部を順にクリックし、ラインを引いていきます。

 

(5)ピックガードのアウトラインに沿って、引き続きラインを引いていきます。

 

(6)ピックガード外側のラインがトレースできました。

 

(7)ラインのZ座標を調整します。[F1]キーを押して、側面を表示し[Ctrl]+[A]キーを押して全ての点を選択します。

 

(8)[選択部処理]メニューから[頂点の位置を揃える]をクリックし、[頂点の位置を揃える]ダイアログ内を、
赤枠と同様に設定し、[OK]をクリックします。

 

(9) [Ctrl]+[D]キーを押して全ての選択を解除します。

 

(10) [オブジェクト]パネル内の「obj4」にロックをかけます。ピックガード外側のラインが完成しました。

 

3. ピックガード内側のラインの作成

 

先ほど作成したピックガード外側のラインを複製して、点を移動し、内側のラインを作成していきます。

(1) [オブジェクト]パネル内の「obj4」が選択状態にあるのを確認し、[複製]をクリックします。

 

(2) [オブジェクトの複製]ダイアログ内を、下図のように設定します。設定が完了したら[OK]をクリックします。

 

(3)「obj4」が複製され、「obj5」が作成されました。 「obj4」の表示をOFFにします。

 

(4) [コマンド]パネル→[編集]から[移動V]をクリックし、複製された「obj5」の点を、下図の赤線(ピックガード内側のライン)に合わせ、移動させていきます。

 

(5)ピックガード内側のラインが完成しました。

 

(6)ピックガードのモデリングに必要な2本のラインが揃いました。2本のラインをまとめていきます。

[オブジェクト]パネル内の「obj4」の表示をONにしてロックも解除します。

 

(7) [Ctrl]+[A]キーを押すと、表示されている「obj4」と「obj5」が選択されますので、[Ctrl]+[C]キーで
コピーした後、[Ctrl]+[V]キーを押して、ペーストします。

 

(8)「obj6」が複製されました。「obj4」と「obj5」を非表示とし、ロックをかけます。

 

4. ピックガードの材質設定

 

ピックガードでは2つの材質を使用するので、面を貼る前に材質を設定していきます。

(1) [材質]パネル内の[新規]をクリックし、新規の材質「mat2」「mat3」を作成します。

 

(2)[材質]パネル内の「mat2」「mat3」をそれぞれダブルクリックして、下図の赤枠内のように設定します。

設定が完了したら、「OK」をクリックします。

 

5. ラインに面を貼る

 

(1)これよりライン間に三角形ポリゴンを貼って行きます。下図の赤い領域には、材質「mat3」を、
青い領域には材質「mat2」を使用します。

 

(2)外側のライン間の面を作成します。[材質]パネルにて「mat3」を選択します。

 

(3) [コマンド]パネル→[辺・点]から[ワイヤー W ]をクリックし、[ワイヤー]パネル内の[三角面を貼る]をクリックします。

 

(4)外側のライン間に三角形ポリゴンを貼りつけて行きます。

 

(5)同様に、内側のライン間の面を作成します。[材質]パネルにて「mat2」を選択します。

 

(6)内側のライン間に三角形ポリゴンを貼りつけて行きます。

 

(7)ピックガード全体に三角形ポリゴンを貼りつける事ができました。

 

6. ポリゴンの流れの調整

 

ライン間に全て面が貼れたので、三角形ポリゴンをできる限り四角形ポリゴンにまとめた後、全体のポリゴンの流れを調整していきます。
面の流れの調整には[移動]ツール、[ワイヤー]ツール、必要であれば[ナイフ]ツール、そして右クリックマージも使いつつ、流れを作っていきます。

(1) [コマンド]パネル→[辺・点]から[ワイヤー W ]をクリックし、[ワイヤー]パネル内の[辺消去で四角形化]を選択します。

 

(2)三角形ポリゴンをできる限り、四角形ポリゴンに変換していきます。

 

(3)ポリゴンの流れを調整していきます。面の流れの調整には[移動]ツール、[ワイヤー]ツール、[ナイフ]ツール、右クリックマージなども使って、流れを作っていきます。

 

(4)ポリゴンの流れの調整が完了しました。
※下図、赤枠内の箇所はエッジを残す為に、ポリゴンの密度を高めています。

 

7. 面に厚みをつける

 

(1)面に厚みをつけやすいよう、視点を移動させます。右クリックを行ったまま、マウスを画面左へ移動させます。

 

(2)[コマンド]パネル→[面]から[押出 E]をクリックし、[押し出し]パネルの[通常]をクリックします。

 

(3) [Ctrl]+[A]キーを押して全ての面を選択後、選択されたポリゴン領域内よりクリックを行ったまま、マウスを画面右へ移動して全ての面を押し出します。

 

(4)全ての面が押し出されました。[Ctrl]+[D]キーを押して、全ての選択を解除します。

 

(5) [F1]キーを押して、側面を表示します。[コマンド]パネル→[編集]から[範囲 R]をクリックして、先ほど押し出した面にある点を全て囲み、選択します。

 

(6) 画面上部のメニュー[選択部処理]から[頂点の位置を揃える]を選択します。

 

(7)[頂点の位置を揃える]ダイアログ内を、下図の赤枠と同様に設定します。

 

(8)押し出した面のポイントが正しい位置へ移動しました。[Ctrl]+[D]キーを押して、全ての選択を解除します。

 

(9) [F3]キーを押し、視点を正面にします。[材質]パネルで黒色の材質「mat2」を[Shift]キーを押しながらクリックし、「mat2」が適用されたポリゴンを全て選択状態にします。

 

(10) 面に厚みをつけやすいよう、視点を移動させます。右クリックを行ったままマウスを画面左へ移動させます。

 

(11)[コマンド]パネル→[面]から[押出 E]をクリックし、[押し出し]パネルの[通常]をクリックします。

 

(12) [押出 E]ツールを使用して、全ての面を押し出します。選択されたポリゴン領域内より、クリックを行ったままマウスを画面右へ移動させます。

 

(13)選択していた面が押し出されました。[Ctrl]+[D]キーを押して、全ての選択を解除します。

 

(14) [F1]キーを押して、側面を表示します。[コマンド]パネル→[編集]から[範囲 R]をクリックして、先ほど押し出した面にある点を全て囲み、選択します。

 

(15)画面上部のメニュー[選択部処理]から[頂点の位置を揃える]を選択します。

 

(16)[頂点の位置を揃える]ダイアログ内を、下図の赤枠と同様に設定します。

 

(17)押し出した面の点が正しい位置へ移動しました。[Ctrl]+[D]キーを押して、全ての選択を解除します。

 

8. エッジの処理

 

前項にて押し出した面のエッジ部分を調整していきます。

(1)エッジが確認しやすい視点へ移動させます。

[F3]キーを押して視点を正面にした後、右クリックを行ったままマウスを画面左へ移動させ、ホイールを使用して下図の赤枠あたりを拡大していきます。

 

(2) エッジが確認し易い視点へ、移動が完了しました。

 

(3)[コマンド]パネル→[辺・点]から[ナイフ K]をクリックし、[ナイフ]パネルから[接続面を連続切断]をクリックします。

 

(4)材質「mat2」が適応されている内側のポリゴンに、下図、赤線のように[ナイフ]ツールで切れ目を入れていきます。

 

(5) [ナイフ]ツールで、下図のような切れ目が追加されました。

 

(6)材質「mat3」が適応されている外側のポリゴンに、下図、赤線のように[ナイフ]ツールで切れ目を入れていきます。

 

(7) [ナイフ]ツールで、下図のような切れ目が追加されました。

 

(8) [オブジェクト]パネル内の「obj6」をダブルクリックします。

 

(9) [オブジェクト設定]ダイアログ内の設定を下図の赤枠内のように設定します。

 

これで、今回の講座分は終了となります。
次回は、ビスとバックプレートをモデリングしていきます。

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