お問い合わせいただき、ありがとうございます。
すでにCLIP STUDIO ASKでご確認いただいているように、
選択範囲はピクセル基準で描画されるようになっており、
mmのグリッドの際にはどうしても誤差が出てしまうものとなっています。
この理由について、少し詳しく記載させていただければと思います。
まずデジタルにおける画像自体、ピクセルの集合体で形成されるため、
1ピクセルより小さいドットで描画するという事が出来ません。
例えば下図は、600dpiのキャンバスでグリッドに沿った選択範囲を作り、
表示倍率を最大にして、1ピクセルのドットを打った画像です。
黒い四角が1ピクセルのドットです。
上図を見ると、グリッドと選択範囲のズレは1ピクセルよりも大幅に狭いため、
どうしても完全に一致させることが出来ません。
これを無理に一致させようとすると、今度はグリッドのmmの方の寸法が不正確な
ものとなってしまいます。
キャンバスの解像度が高ければ高いほど、より画素数(=ピクセル数)が多くなるので、
その分mmとpxの誤差は小さくなりますが、印刷媒体の推奨解像度にも上限がありますので、
残念ながら改善策としては使用できません。
グリッドに限らず、mmという寸法を限りなく正確に表示するにあたっては、
デジタル上の概念であるピクセルとはどうしても差異が出てしまいますので、
ご理解をいただけると幸いです。
ただ、折れ線選択時に角が欠けたり、角が飛び出てしまうケースにつきましては、
改良の余地があるかもしれませんので、今後の開発にて検討させていただき
たいと思います。
よろしくお願いいたします。