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1.マンガ制作の流れ、ネーム、フキダシの作成

提供者 : セルシス    更新日 : 2014/08/01   
閲覧数 : 119294回 総合評価 : 62件
使用したバージョン:CLIP STUDIO PAINT Ver.1.3.6
※Debutでは対応していません。

[1]マンガ制作の流れ
[2]新規ファイルの作成
[3]ネーム
[4]フキダシとセリフの作成

[1]マンガ制作の流れ

この講座では以下のような流れでマンガ用の1ページ画像を描いていきます。


[2]新規ファイルの作成

(1)環境設定の変更

今回の講座では、印刷を前提にしたマンガ原稿を作成します。
作業に適した環境設定に変更してから、キャンバスを作成しましょう。

[ファイル]メニュー→[環境設定]を選択します。
[環境設定]ダイアログ→[定規・コマ・単位]→[単位]で、[長さの単位]を[mm]に設定し、[OK]をクリックします。


(2)新規ファイルの作成

ここでは1ページのマンガ原稿用のファイルを作成します。

①[ファイル]メニュー→[新規]を選択すると、[新規]ダイアログが表示されます。[新規]ダイアログの[作品の用途]を「コミック」に設定します。


②[新規]ダイアログの表示が切り替わりますので、各項目を設定していきます。


この講座での設定

■ファイル名等の設定


・プリセット:ここでは仕上がりサイズでB5判、解像度600dpiで作品を作りますので、「B5判 モノクロ(600dpi)」を選択します。
※「製本(仕上がり)サイズ」は印刷した原稿を製本サイズに裁断した時のサイズです。B5判を選択すると、キャンバスサイズは余白分が追加されA4サイズになります。

■漫画原稿設定


・基本表現色:新規レイヤーを追加するときに設定される表現色を指定します。ここでは「モノクロ」を選択します。
※基本表現色について詳しくは「機能紹介!トラの巻>表現色とモノクロレイヤー」を参照してください。
・基本線数:トーンを貼るときに設定される線数を指定します。ここでは「60.0」を選択します。

■複数ページ


ここでは1ページの作品を作りますので、チェックをオフにしておきます。
※複数ページファイルの作成と、ページ管理については「はじめてのCLIP STUDIO PAINT>描き始めるその前に>5.ページ管理」をご覧ください。

項目の設定が終わったらダイアログの[OK]をクリックします。トンボ、基本枠などが表示された原稿が作成されます。


トンボ、基本枠など原稿用紙については「機能紹介!トラの巻>同人誌入稿用原稿の基本 」を参照してください。

[3]ネーム

(1)ネーム用レイヤーの作成

下描きの前に、ネームを描きます。ネームとは、マンガの内容を固めるために描くものです。
キャラクター・背景・セリフ・描き文字などを、どのような内容でどこに配置するか、ストーリーにそっておおまかな絵で描き込んでいきます。
ネームが出来上がった段階で、作品の内容のほとんどが決まります。
※レイヤーの概念については、「はじめてのCLIP STUDIO PAINT>イラスト 基本編>3.ペン入れ>[1]レイヤーって何?」を参照してください。

①レイヤー1のレイヤー名を「ネーム]にします。


②[レイヤープロパティ]パレットでレイヤーの表現色を[グレー]に設定します。表現色を変更すると、レイヤーアイコンが表示されます。


③下描きは見分けがつきやすいように、色を黒以外の色にします。
[レイヤープロパティ]パレットの[レイヤーカラー]をクリックし、レイヤーカラーを変更します。


④「ネーム」レイヤーを下描きレイヤーに設定します。
[レイヤー]パレットで「ネーム」レイヤーを選択し、右クリック→[レイヤー設定]→「下描きレイヤーに設定」を選択します。
([レイヤー]メニュー→[レイヤー設定]→[下描きレイヤーに設定]でも設定できます。)


下描きレイヤーにすると、レイヤーパレットに色鉛筆のアイコンが表示されます。


下描きレイヤーに設定すると、[塗りつぶし]ツールや[自動選択]ツールに参照から外す、印刷や書き出ししないなどの設定ができます。完成したときに不要なレイヤーは下描きレイヤーにしておくと、便利です。

(2)ネームの描画

[鉛筆]ツールと[消しゴム]ツールを使い、ネームを描きます。


※[鉛筆]ツールと[消しゴム]ツールを使った描画について詳しくは、「はじめてのCLIP STUDIO PAINT>イラスト 基本編→[2]下描き」を参照してください。

(3)ネームの完成

描いたり消したりを繰り返して、徐々にネームを仕上げていきます。
読みやすさや演出も考えながら、キャンバスのどこに何を配置するかを考えます。今回は、できるだけ隅々まで見せることと、スピード感、爽快感が出ることを目的にしてネームを作成しました。


※以降の説明画像では、説明に不要なトンボ・基本枠は非表示にしてあります。

[4]フキダシとセリフの作成

マンガのセリフを表現するのに不可欠な「フキダシ」は、フキダシ作成用の専用ツールで作成します。

(1)フキダシの作成

①[ツール]パレットから[テキスト]→[曲線フキダシ]を選択します。


②[ツールプロパティ]パレットで次のように設定します。


POINT アンチエイリアスとは
ラスターレイヤーは小さなドットで描画を表現しているため、描画した線にジャギーと呼ばれるギザギザが出ます。


このジャギーを薄いグレーで埋め、滑らかに表現するのがアンチエイリアスです。


アンチエイリアスは曲線が滑らかに表現できますが、モノクロマンガ原稿では次のようなデメリットがあります。

・線内を塗りつぶした時に塗り残しが発生する場合がある
[塗りつぶし]ツールの[アンチエイリアス]がオフになっていると、薄いグレーの部分は塗りつぶされないので、わずかに白い部分が残っているように見えます。


・印刷所で印刷したときに、きれいに印刷されない場合がある
同人誌などの原稿として使用する場合、グレー部分がきれいに印刷されない場合があります。また、トーンとアンチエイリアス部分が重なったとき、モアレが発生する場合があります。

これらのトラブルを回避するため、モノクロマンガ原稿ではアンチエイリアスをオフにしておきます。

③キャンバス上でマウスカーソルを移動しつつクリックを繰り返し、フキダシの線を描きます。
最後はダブルクリックするか、線を閉じてフキダシの形を確定します。


④フキダシが作成されると、[レイヤー]パレットにフキダシレイヤーが作成されます。


(2)フキダシの形を整える

フキダシレイヤーを作成したら、[オブジェクト]ツールでフキダシの形や大きさを整えます。

①[ツール]パレットから[操作]→[オブジェクト]を選択します。


②[オブジェクト]ツールでフキダシをクリックすると、ガイド線や制御点が表示されます。
ガイド線や制御点をドラッグすると、フキダシの拡大・縮小や形状の変更ができます。

①回転ンコントローラ
②ハンドル
③制御点

また、[ツールプロパティ]パレットで線の色、下地の色、ブラシサイズ、ブラシ形状を変更できます。


(3)フキダシにしっぽをつける

①[ツール]パレットから[テキスト]→[フキダシしっぽ]を選択し、ツールプロパティパレットで曲げ方を「折れ線」にします。


②フキダシの内側から外へ、曲げたいところでクリックを繰り返し最後にダブルクリックすると、しっぽが付けられます。
しっぽの形を調整する場合は、[オブジェクト]ツールで編集します。


[5]セリフを入れる

フキダシが完成したら、セリフを入力します。

①[ツール]パレットから[テキスト]→[テキスト]を選択し、[ツールプロパティ]パレットでフォントや文字サイズなどを変更します。


②キャンバス上のフキダシの中をクリックして、テキストを入力します。
入力したあと、テキストエリアの外をクリックすると入力が確定します。


③テキストを入力したあと、[テキスト]ツールで再度クリックすると別のテキストを追加できます。


POINT テキストの編集
[テキスト]ツールで入力したテキストは、ルビをふったり、行間や字間を調整したりできます。

・テキストを編集する前に
最初に下記の設定を行うと、より詳細なテキスト編集を行えます。
[ファイル]メニュー→[環境設定]を選択し、[環境設定]ダイアログの[ファイル]→[テキスト]の、[IllustStudio・ComicStudio互換の描画を使用する]にチェックを入れておきます。

・テキストにルビをふる
①[テキスト]ツールでルビを入れたい文字を選択します。


②[ツールプロパティ]パレットの[サブツール詳細]ボタンをクリックして、[サブツール詳細]パレットを開きます。

③[サブツール詳細]パレットの[ルビ]→[ルビ設定]をクリックし、ポップアップを表示します。ルビとして入れたい文字を[ルビ文字列]に入力し、Enterrキーで確定します。


④テキストにルビが反映されます。


[サブツール詳細]パレットでルビのフォントやサイズ、位置の調整、ルビの字間なども設定できます。

・[サブツール詳細]パレットで行うその他の調整
字間や袋文字、行間の設定ができます。


縦書のセリフの中で、半角の文字を部分的に横組みにする文字数を設定できます。



テキストを入力すると、[レイヤー]パレットのフキダシレイヤーに、入力したテキストが表示されます。
フキダシが以降の作業に必要な部分を隠してしまっているため、一旦フキダシレイヤーを非表示にしておきます。


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