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1.マンガ制作の流れ、ネーム、フキダシの作成

提供者 : セルシス    更新日 : 2014/06/19   
閲覧数 : 107298回 総合評価 : 57件
使用したバージョン:CLIP STUDIO PAINT Ver.1.2.7

※Ver.1.3.4で一部仕様が変更になっています。
最新版はPDFで公開しています。「CLIP STUDIO PAINT マニュアル>CLIP STUDIO PAINT スタートアップガイド 」をご覧ください。
こちらの講座は近日中に更新予定です。

[1]マンガ制作の流れ
[2]新規キャンバスの作成とネーム
[3]フキダシとセリフの作成

[1]マンガ制作の流れ

この講座では以下のような流れでマンガ用の1ページ画像を描いていきます。


[2]新規キャンバスの作成とネーム

下描きの前に、ネームを描きます。
ネームとは、マンガの内容を固めるために描くものです。

キャラクター・背景・セリフ・描き文字などを、どのような内容でどこに配置するか、ストーリーにそっておおまかな絵で描き込んでいきます。ネームが出来上がった段階で、作品の内容のほとんどが決まります。

1環境設定・新規キャンバスの作成

今回の講座では、印刷を前提にしたマンガ原稿を作成します。
作業に適した環境設定に変更してから、キャンバスを作成しましょう。

(1)最初に[ファイル] メニュー→[環境設定]を選択します。

[環境設定]ダイアログ→[定規・コマ・単位]→[単位]で、[長さの単位]を[mm]に設定し、[OK]をクリックします。


(2)[ファイル]メニュー→[新規]を選択します。

[ファイル]メニュー→[新規]を選択します。
[新規]ダイアログで作成するキャンバスを設定します。

[解像度]をモノクロ印刷で綺麗に印刷できる、「600」にします。

[漫画原稿設定]にチェックを入れます。枠線や印刷する範囲の目印となる、トンボや基本枠が追加されます。
今回は印刷時にA4サイズになる原稿を作成するため、[製本(仕上がり)サイズ]の選択肢から「A4判」を選択します。
キャンバスのサイズは余白分が追加されて幅257×高さ364mm(B4サイズ)になります。

正しく設定した場合、下図のようになります。


[OK]をクリックしてキャンバスを作成します。

※新規キャンバスの作成について詳しくは、『描き始めるその前に』→『2.準備』の、『■新しいキャンバスを作成する場合』を参照してください。
また、複数ページの作成方法などについて詳しくは、『描き始めるその前に』→『5.ページ管理』や、『カラー編』→『1.準備・下描き』を参照してください。

POINT トンボ・基本枠について

トンボ・基本枠は、漫画原稿を印刷・製本する際に印刷所が位置合わせや目安に使用する、印刷には出ない線です。

・トンボ
印刷時の位置合わせや、断裁(印刷紙の不要な部分を切り落とすこと)の時の目印に使います。
四隅の「コーナートンボ」と、十字の「センタートンボ」があります。

・製本(仕上がり)サイズ
製本・印刷時の紙のサイズです。「仕上がり枠」とも呼ばれます。
一般的に、雑誌投稿用のマンガはA4判、同人誌用はB5判が使用されます。

・裁ち落とし
印刷・断裁時にずれる場合の予備の領域です。
断ち切りコマ(原稿用紙の端まで描かれているコマ)の場合は、裁ち落としまで絵を描きます。

・裁ち落とし幅
製本(仕上がり)サイズから裁ち落としまでの幅です。「ドブ」とも呼ばれます。

・基本枠(内枠)
コマを配置する基準となる枠です。
大事なセリフや絵は、基本枠の内側に描くようにしておくと、製本しても問題なく印刷されます。


※投稿する雑誌や印刷所によって、原稿用紙やトンボ・基本枠のサイズなどの指定があるので、確認するようにしましょう。

2.ネーム用レイヤーの作成

※レイヤーの概要については、『イラスト 基本編』→『3.ペン入れ』の『1.レイヤーって何?』を参照してください。

(1)レイヤー1のレイヤー名を「ネーム]とします。


(2)レイヤーの表現色を[グレー]に設定します。表現色を変更すると、レイヤーアイコンが表示されます。


POINT 表現色とは 表現色とは、ファイルやレイヤーの中で難色の色を扱えるかを表す用語です。CLIP STUDIO PAINTでは、レイヤーごとにモノクロ、グレー、カラーの3種類の表現色を設定できます。 表現色は、[新規ラスターレイヤー]ダイアログや[レイヤープロパティ]パレットなどで設定できます。 表現色とレイヤーの設定について詳しくは「CLIP STUDIO PAINT トラの巻-表現色とモノクロレイヤー-」で紹介しています。

(4)レイヤーカラーを設定します。レイヤーカラーは、レイヤー内に描かれたものがすべて指定した色で表示される機能です。

[レイヤープロパティ]パレットの[レイヤーカラー]をクリックすると、レイヤーの表示色が切り替わります。


(4)「ネーム」レイヤーを下描きレイヤーに設定します。
下描きレイヤーに設定すると、[塗りつぶし]ツールや[自動選択]ツールに参照されなかったり、印刷や書き出しの対象にされなかったりします。完成したときに表示したくないレイヤーを下描きレイヤーにしておくと、間違いが防げます。

[レイヤー]パレットで「ネーム」レイヤーを選択し、[レイヤー]メニュー→[レイヤー設定]→[下描きレイヤーに設定]を選択します。
下描きレイヤーにすると、レイヤーパレットに色鉛筆のアイコンが表示されます。

※ツールの参照について詳しくは、『イラスト 応用本編』→『4.着色 その1』の『POINT ■ツールの参照先』を参照してください。

3.ネームの描画

[鉛筆]ツールと[消しゴム]ツールを使い、ネームを描きます。

※[鉛筆]ツールと[消しゴム]ツールを使った描画について詳しくは、『イラスト 基本編』→『2.下描き』を参照してください。

4.ネームの完成

描いたり消したりを繰り返して、徐々にネームを仕上げていきます。
読みやすさや演出も考えながら、キャンバスのどこに何を配置するかを考えます。今回は、できるだけ隅々まで見せることと、スピード感、爽快感が出ることを目的にしてネームを作成しました。

POINT

以降の説明画像では、説明に不要なトンボ・基本枠は非表示にします。
トンボ・基本枠は、[表示]メニュー→[トンボ・基本枠]を選択してチェックを外すと、非表示になります。

[3]フキダシとセリフの作成

マンガのセリフを表現するのに不可欠な「フキダシ」は、フキダシ作成用の専用ツールで作成します。

1.フキダシの作成

(1)[ツール]パレットから[テキスト]→[曲線フキダシ]を選択します。


[ツールプロパティ]では下記のように設定します。


(2)キャンバス上でマウスカーソルを移動しつつクリックを繰り返し、フキダシの線を描きます。
最後はダブルクリックするか、線を閉じてフキダシの形を確定します。


これでフキダシの基本形が完成しました。


フキダシを作ると、[レイヤー]パレットにフキダシレイヤーが作成されます。


2.フキダシの形を整える

フキダシレイヤーを作成したら、[オブジェクト]ツールでフキダシの形や大きさを整えます。

[ツール]パレットから[操作]→[オブジェクト]を選択します。


[オブジェクト]ツールでフキダシをクリックすると、ガイド線や制御点が表示されます。
ガイド線や制御点をドラッグすると、フキダシの拡大・縮小や形状の変更ができます。


①回転ンコントローラ
②ハンドル
③制御点

また、[ツールプロパティ]パレットで線の色、下地の色、ブラシサイズ、ブラシ形状を設定することによって詳細な編集ができます。


3.フキダシにしっぽをつける

(1)[ツール]パレットから[テキスト]→[フキダシしっぽ]を選択し、ツールプロパティパレットで曲げ方を「折れ線」にします。


(2)フキダシの内側から外へ、曲げたいところでクリックを繰り返し最後にダブルクリックすると、しっぽが付けられます。


しっぽも [オブジェクト]ツールで編集できます。

4.セリフを入れる

フキダシが完成したら、セリフを入力します。

(1)[ツール]パレットから[テキスト]→[テキスト]を選択し、[ツールプロパティ]パレットでフォントや文字サイズなどを変更します。


(2)キャンバス上のフキダシの中をクリックして、テキストを入力します。
入力したあと、テキストエリアの外をクリックすると入力が確定します。


(3)テキストを入力したあと、[テキスト]ツールで再度クリックすると別のテキストも入力できます。


入力したテキストは、[テキスト]ツールや[オブジェクト]ツールで修正できます。

テキストを入力すると、[レイヤー]パレットのフキダシレイヤーに、入力したテキストが表示されます。
フキダシが以降の作業に必要な部分を隠してしまっているため、一旦フキダシレイヤーを非表示にしておきます。

※レイヤーの表示/非表示について詳しくは、『イラスト 基本編』→『3.ペン入れ』の、『4.ペン入れの完成』を参照してください。

また、下絵を入れやすくするため、「ネーム」レイヤーの[不透明度]を50%に変更します。

POINT

テキストの編集

[テキスト]ツールで入力したテキストは、ルビをふったり、行間や字間を調整したりできます。

・テキストを編集する前に

最初に下記の設定を行うと、より多彩なテキスト編集を行えます。
[ファイル]メニュー→[環境設定]を選択し、[環境設定]ダイアログの[ファイル]→[テキスト]の、[IllustStudio・ComicStudio互換の描画を使用する]にチェックを入れておきます。

・テキストにルビをふる

[テキスト]ツールでルビを入れたい文字を選択します。


[ツールプロパティ]パレットの[サブツール詳細]ボタンをクリックして、[サブツール詳細]パレットを開きます。


[サブツール詳細]パレットの[ルビ]→[ルビ設定]をクリックし、ポップアップを表示します。ルビとして入れたい文字を[ルビ文字列]に入力し、Enterrキーで確定します。


ルビを入れることができました。


他にも、[サブツール詳細]パレットの[ルビ]では、ルビのフォントやサイズ、位置の調整、ルビの字間などを設定できます。


同様に、[サブツール詳細]パレット→[フォント]では、テキストの字間や袋文字などのスタイル設定を、[テキスト]では行間の設定ができます。


また、[サブツール詳細]パレット→[編集設定]→[縦中横]では、縦書のセリフの中で、半角の文字を部分的に横組みにする文字数を設定できます。


次回の講座では、コマ枠の作成、下描き、ペン入れの工程を説明します。

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