提供者 : セルシス    更新日 : 2015/06/30   
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手首は上からの視点で、手を開いた形で作成します。(腕とは別パーツ化。接合部分は、腕側のポリゴンにめり込ませて隠し、断面は手袋のシワと言い張ります。)今回のモデルの方針としては、あまりハイポリゴンではなく、コントロールし易い規模のものに抑えます。手首は、モデルの予定するポリゴン数にとても影響を受ける部位で、指先ひとつひとつまで骨を入れて可動にするのか、それとも固定形状にするかで、だいぶ手間が変わってきます。(例えば指先までボーンを入れることにする場合、指1本に3ボーン×指10本、それだけで30ボーンと、気が遠くなる手間がかかるようになります。)今回は、少ないポリゴンで固定形状の手首を作り、必要に応じて様々な手首形状を差し替える方式で行きたいと思います。


 

例によって作成の基本的な流れは、1方向から見た型紙を作り、厚みを付けて箱を作成。これを切り刻んで形を整える方法。ただし、指は、1本をコピーして長さ・太さを調整し、掌に繋ぎ合わせて省力化。また、手のひらも押し出しなどを使って形を整えます。

まずは、平面の掌のガイドを作成します。上面視点で作業。[面の生成]で、腕の太さや全身サイズから想定される手の平の面を生成します。ガイドは最低限、四角形を作り、指になる箱を5本用意すればOK。出来る人はもうちょっと細かく(手首に見えるように)分割などを考えましょう。ガイドを作成したら、厚みを付けます。指と手のひらの面をコピーし、新しい面を[押し出し]で上下に厚みを作り、元の面と合成して箱にします。([近接する頂点を接続]で表裏面を接合するのを忘れずに!)


 

まず、中指をきちんと作成し、それをコピーして指を増やすことにします。
中指の箱を[選択]→[接続面]で選択、カット&ペーストして、手のひらと別オブジェクトに。ついでに、中指をX軸にまっすぐ沿うように少し回転で角度を調整しておきます。ナイフで関節を作成。指は非可動なので、今回はあまり細かく指関節は作りません。


 

指を六角形にします。 [ナイフ][接続面を連続切断]で、水平に二等分に切断。関節部分の頂点を、伸びる上面はそのまま、縮む下面は少し頂点を統合して少なく調整。上下面の幅を狭める([選択]→[ベルト]で面を選択し、[拡大]で奥行き方向のみ縮小)ことで六角形の断面に。形を整え、指を完成させます。


 


 

指は5本に増やして配置しますが、後々の手間を減らすため、複製する前にテクスチャを展開しておきます。指の材質は、当面材質[Skin]に割り当てておくことにします。(メニュー[選択部処理]→[面に現在の材質を指定]) [UV操作]モードに入り、テクスチャの空いていそうな空間に、上面視点で指を配置。[焼きこみ]でテクスチャを配置します。続けて、正面視点で下半分を範囲指定し、再び[UV操作]。[Shift]+[F2]キーで下面視点にして、先程の展開場所の横に[焼き込み]しておきます。


 

出来上がった指は、4本複製し、それぞれの位置に配置・拡大縮小します。
配置時に、親指は少し斜めに回転させ、位置も少し下へ。他にも、指の根元位置や角度を、自分が手の形をイメージし易い位置に動かしておくと、手のひらを作成するときに形をつかみやすくなります。


 


 


 

指に続いて、手のひらを作成。ナイフで少し面を細かくし、サイズを調整したあと、親指の付け根部分を[押出し]で盛り上げます。


 


 

指、腕との接合部分の面を削除し、指の断面部分の頂点数にあわせて手のひら側にも[ワイヤー]で頂点を増やします。


 

数がそろったら、指と手をひとつのオブジェクトに統合。頂点をマージして形を整えます。


 

手のひらは表と裏で面構成が別になります。甲側は単純な格子状、手のひら側はシワを意識した形で。
親指の根元、小指の根元の肉を意識し、特に親指側は先程押し出しで作成した段差を利用して形を作ります。


 

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