少し気になるトピックなので横から失礼して意見を述べさせていただきます。
私自身コンテスト用に素材を制作、投稿した者として、o0o0さんの意見に反対の部分と賛成の部分があります。
まず反対の部分。
アップされている素材は特定のモデルを用いたものであるとはいえ、他のモデルにも適用可能なので、基本的には通常のポーズ素材と同じものです。「りのん」以外のモデルに適用した場合に再調整が必要なこともありますが、それはデフォルトモデルで作ったポーズを他のモデルに適用する場合にも同じことが言えるので、特に「りのん」用のポーズを区別する必要はないような気がします。
次に賛成の部分。
「素材をさがす」画面が「りのん」で埋まっている光景(その中には私自身の投稿分もあるのですが)にはやはり違和感を感じてしまいます。先に述べたとおり、それらは通常のポーズ素材と変わらないので、本来のサービスから逸脱しているとまでは言えないのですが、素材ジャンルと使用モデルが限定されているコンテストなだけに、それが盛り上がった場合に、関心がないユーザーが「偏っている」という印象をもつのは当然だと思います。
今後も同様のコンテストを予定しているのであれば、こうした点への配慮と工夫が必要なのかもしれません。
ところでこの問題には最近のセルシスの傾向に対してユーザーが感じている違和感、不信感が滲んでいるような気がするので、便乗する形で以下そのことについての私見を述べさせていただきます。
「よみキャラ」「さし絵スタジオ」「キャラクターラボ」など最近のセルシスはタブレットやスマートフォンなどの新型デバイス向けサービスと並行して「絵を描かない人」をターゲットにしたサービスに力を注いでいます。
企業としてのセルシスがこういった方面に可能性を模索することに対して反対する理由はありません。
しかし、私は「絵を描く人間」の実感として、こうした創作のジャンルはあくまでも「異文化」であると思っています。
クリエイターではない人にはわかりにくいかもしれませんが、創作支援として3Dを活用することと、「コミPo!」のように調整した3Dをそのまま作品にすることはまったくの別物で、「絵を描く人間」の中には両者を一緒にしないでほしいと感じている人が少なからずいます。
また「さし絵スタジオ」などがターゲットにしているユーザーは「絵を描きたい」人ではなく「仕事のために至急絵が必要」な人だと思われるので、従来のCLIPユーザーとはかなり性格が異なります。
最近のセルシスを見ていて少し心配なのは、セルシスが新しい事業展開にともなってこうした「異文化」と「性格の異なるユーザー層」を性急にCLIPに結び付けようとして、いたずらに従来ユーザーから不信と反発を招くのではないかということです。
二つの文化は分離した上でうまくリンクさせれば互恵関係が築けると思いますが、それだけに今後はユーザーの機微に対する配慮が必要になってくると思います。(その意味で「よみキャラ」「さし絵スタジオ」関連の素材を特設サイトをもうけて分離したのは正しい判断だったと思います。)
単なる憶測にすぎませんが、「りのん」や「りのんプロジェクト」にはセルシスの新戦略のイメージが強いので、それによって「素材をさがす」画面が一杯になることがユーザーに「CLIPの変質」という印象を与えるのではないでしょうか。
今回の件について、私は賛成とも反対とも言えませんが、企業は今後のCLIP運営を考える上でこうした要望から学ぶべきところがあると思います。
今回ご指摘いただいた内容につきましては、今後のサービス運営での対応を慎重に検討させていただきます。