トーンについて

お手数ですが以下の点についてご確認いただくようお願いいたします。

■目の細かいトーンの設定について
トーンの細かさ（密度）はトーンの線数によって設定することができます。
トーンレイヤーを作成されている場合は、[レイヤー]パレットで該当するレイヤーを
選択して、[レイヤープロパティ]パレットで[トーンの線数]を設定することで、目の
細かいトーンにすることができます。

　
図１：20線の網点の場合

　
図２：60線の網点の場合

■グラデーショントーンで網点の形状が丸くなくなった点について
トーンレイヤーでは網点は大きさにより円の計上を維持できなくなる場合があります。
そのため、ご報告いただいたよな現象が発生いたしますが、これはモアレとは異なります。
印刷を行った場合も問題ございませんのでご安心ください。

なお、瞳の部分の作成方法についてですが、トーンレイヤー上で[グラデーション]ツール
を選択して、[ツールプロパティ]パレットで[描画対象]を[編集対象のレイヤーに描画]を
選択してグラデーションを作成されていると思われます。

この場合、２値とグレーが混在する状態になり、モアレが発生しやすくなりますので
以下の方法でグラデーションを作成していただくようお願いいたします。

１．グラデーションを描画したい部分を[自動選択]ツールなどで作成します。
２．[グラデーション]ツールを選択し、[サブツール]パレット[描画色から透明色]を
　　選択します。
３．[ツールプロパティ]パレットで[描画対象]を[編集対象のレイヤーに描画]に設定し、
　　その他についてはお好みの設定をし、選択範囲内に対して[グラデーション]ツールで
　　ドラッグを行います。
４．キャンバス上にグラデーションが作成されるので、[レイヤープロパティ]パレットで
　　トーンの設定を行い、線数などお好みの設定を行います。

　　

■トーンの重ね貼りについて
トーンを重ねて貼っていただく場合はComicStudioとは異なりますが、[レイヤー
プロパティ]パレットの[網の設定]をクリックすると展開される[網の位置]でトーンの
位置ずらしを行っていただくようお願いいたします。



■トーンレイヤーの画像の輝度を使用について
[画像の輝度を使用]は画像の輝度を基準にトーンの濃度を設定します。
そのため、画像によってはご報告いただいた現象が発生する場合があります。
指定の濃度でトーンの設定を行われたい場合は、[指定の濃度を使用]を選択してください。

なお、トーンの位置ずらしについては上記にて説明しております。

■レイヤープロパティでトーン化することができるのにグラデーションなど個別に
　レイヤーが用意されている件について
グラデーションレイヤーなどの個別のレイヤーはそれぞれ役割付けを持っています。
各レイヤーではそれぞれオリジナルの設定がメインとなり、トーン化は機能の一部
となります。
ここではグラデーションレイヤーと、べた塗りレイヤーについて説明いたします。

【グラデーションレイヤー】
・グラデーションを描画する専用のレイヤーです。
・選択範囲を作成後にレイヤーを作成すると、選択範囲の外側がマスクされます。
・マスクを選択して描画系ツール・消しゴムを使用すると、レイヤーの描画範囲を調整
　できます。

【べた塗りレイヤー】
・単色の塗りつぶし専用のレイヤーです。
・[ツールプロパティ]パレットなどで、あとから色を変更できます。
・選択範囲を作成後にレイヤーを作成すると、選択範囲の外側がマスクされます。
　マスクを選択して描画系ツール・消しゴムを使用すると、レイヤーの描画範囲を調整
　できます。

また、この他にもトーンレイヤーでは細かい設定が可能である点が挙げられます。



よろしくお願いいたします。