やはり「質感合成」では実用性が低いと思われます。
当方、モノクロ2値の作業がメインでして、「質感合成」などを利用してみましたがやはり同じ表現をするのに用意するレイヤー数や手間の数がとても多く、またファイルサイズが大きくなってしまい処理に大変時間がかかるようになるため実用向きとは言い難く思われます。
例ですが、いわゆるスクリーントーンのような効果を「質感合成」からグラデションツールで再現するとなると
「(グラデーションを描くための)グレースケールレイヤー」「(質感合成用の)画像素材レイヤー」「(2値化するための)色調補正レイヤー」の3つのレイヤーが必要になります。
また、テクスチャごとに「グレースケールレイヤー」「画像素材レイヤー」を増やさなければなりません。
さらに、キャンバスに画像素材を貼り付け質感合成をオンにしますとキャンバス全体に薄く質感がついてしまいます。
色調補正レイヤーでそれは消せるのですが、画像素材ごとに2値化の閾値を変更しなければなりません。
もしグラデーションツールに「紙質」を設定できればモノクロレイヤーに直接描画できますので、テクスチャの種類やサイズの変更などもレイヤーを増やすことなく表現できます。
「紙質」を設定できるブラシツールでも同じことはできるのですが、きれいなグラデーションを描くのには限界があります。
以上の点より、グラデーションツールに「紙質」の設定の追加を希望いたします。
ご参考に、よろしくお願いします。
グラデーションツール、塗りつぶしツールに[紙質]を与える設定項目につきましては
現状、ご用意がございません。
CLIP STUDIO PAINTには、ブラシツールの[紙質]のような質感をキャンバスに与える
機能として、[質感合成]機能がございます。
■質感合成
[質感合成]として使用できる素材は、素材パレットの[単色パターン]の中にある
[テクスチャ]などの[画像素材]になります。
キャンバスに[画像素材]を張り付けていただき、[質感合成]の効果をオンにして、
質感の強さをご調整ください。
また、質感合成効果をオンにした[画像素材]レイヤーを、任意のレイヤーに
クリッピングしていただくことで、グラデーションや塗りつぶした範囲のみに
質感を適用することが可能です。
よろしくお願いいたします。