横から失礼します。アニメーション制作のデジタル作画で生計している者です。
紙のレイアウト用紙がアスペクト比4対3の時代に印刷されたタップ穴は制作会社によってバラバラでした。
最近は、業界的に標準レイアウト用紙をA4判規格で普及が図られ誤差が少なくなりましたが、それでも基準フレームが曖昧です。
それは印刷されたレイアウト用紙を紙工場の熟練工が目測で裁断機で丁寧に切り落としても0.5mm前後の誤差が出ます。
(過去に、製紙関連業界で勤めていました)
ところが、洗練されたアシスタントアニメーター(動画マン)は、アナログで1mm幅に鉛筆で細い線を2本程度引ける能力を有しています。
これは、A4判(297mm x 210mm)を200dpiにデジタル換算すると、約8ピクセルの間に識別可能な線を2本引く事に匹敵します。
2ピクセルの太さでアンチエイリアス付きなら余裕の綺麗な線です。
さて、前置きが長くなりましたが、私も当初、CSPでタップ穴が自動で任意の場所に表示(描画)されたら有難いと思いましたが、
制作会社ごとにズレが存在するので、そんな機能より自分で納得できる各社ごとのテンプレートが確実であるという思いに至りました。
「タップ穴」を任意のレイヤーで処理して1ファイル作成してテンプレートとして呼び出すだけです。
デジタルでは、レイヤーパレットの最上位に1枚あれば良くて頻繁に作成する必要のないものだと考えます。
何故、水を差すような余計な事を言うのかは、今も販売されている過去のソフトに起因します。
「STYLOS」に「タップ穴表示」機能がありますが、それは単なる「しるし」にしかなりませんでした。
ところでスレ主さんは何故、タップ穴表示が必要だと思うのでしょうか?
私の場合は100%デジタル作画なのですが、発注元の制作会社によっては紙納品を要求される場合があります。
残念ながら精度の低い民生用プリンターでタップ穴付きのレイアウト用紙や原画用紙と位置合わせが必要になります。
調子が良ければ誤差0.5mm以下のミスプリントは少なくて助かるのですが、民生用プリンターで10%前後のロスは毎度の事です。
鉛筆の消費は無くなりましたがプリンターのインク代の経費で相殺です。
そんな訳で、アニメーション制作の流れの中で、紙媒体が介入しないのであれば「タップ穴表示」は重要な意味を持たないのです。
オールデジタルが可能なら、サイズと位置を示す基準フレームの代用で十分機能すると思いますが、如何でしょうか。